ビジネスに勝る子育て支援をめざせ!

にじ

2012年04月02日 11:23

ネットで、下記のような本の紹介を見つけました。

読んではいませんが、タイトルや項目を読んだだけでも、手法が科学的
子どもの発達が考慮され、結果的に子どもの好奇心を満たす手法が大事にされています。
これは結果を重要視される塾や企業だからでしょうか。

実はこのような手法は、教育や子育て支援でこそ、当たり前のように重要視されてほしいのですが、残念ながら、教育や子育て支援の現場では、おとな側の経験値の方が優先されていることも多いものです。

思い・熱心さ・愛情・将来のため・自分たちの子ども時代には……などの「おとな視点」が優先される結果、主体者である子ども視点は後回しになってしまい、結果、「こんなに教えているのに」「しつけのつもりだった」「あの子は、何度言ってもいうことをきかない子ども」などと子どものせいにしてしまう身勝手さが目立ってしまいます。

教育や子育て支援は、目指すべき目標を共有化し、そのための手法は、科学的で非暴力であることが必要でしょう。さらに子どもの好奇心を伸ばしてやりたくても、そのようにふるまうことさえできない課題を抱えている保護者や家族も含めて支援するのが教育や子育て支援ではないでしょうか?

個人的なアプローチだけでなく、環境へのアプローチを含めてアクションを起こすことが、行政などの仕事だろうと思います。

じゃあ、その行政を支えるのは誰なのか?
「ハイ!! 私たち選挙権を持つ『私』です。」

人ごとにしない、人のせいにしない。
そう思った「書評」でした。(;一_一)


【レビュー書評】子どもを勉強好きにする20の方法
【コラム】 2012/04/02(月) 10:25
書名:『子どもを勉強好きにする20の方法』
著者:西村創(著)
出版社:WAVE出版
価格:1,470円(税込)

  帰宅途中の駅前で塾通いの子どもとすれ違うことがある。子どもの多くは早朝の電車で学校に行き、帰宅してひと休みするか塾に直行だ。

  学校と塾通いは大人のダブルワークのようなものだが、子どもたちは当然のようにそのスケジュールをこなしている。おなじ年頃の子どもを持つ知人によると、成績の良し悪しは塾の指導方針と家庭学習で決まり、学校の勉強は二の次とのこと。

  昨今の塾がどのような学習方法をとっているか知る人は少ないと思うが、本書を読んで著者である塾講師のプロ意識と高度なテクニックに驚いた。

◇「長所と短所は表裏一体。長所も短所も、もとは同じです。ある特性が状況によって長所としてとらえられたり、逆に短所に見られたりするだけで、もとは一緒だと思いませんか。」

◇「叱り方にもコツがあります。最大のポイントは感情的にならないということ。感情的になってしまっては、それはもう「叱る」「さとす」ではなく「怒る」「キレる」であり、いい結果を生みません。……怒りたいときこそ、冷静に、が鉄則です。」

  良質なビジネス書や自己啓発書に出会った感覚で読み進むと、第3章「子どもを変える塾講師のプロ技」では、子どものやる気を引き出す4つのスタイルとして、ティーチング(教える)、コーチング(導く)、カウンセリング(受け止める)、メンタリング(助言する)を詳しく解説。次々に披露されるプロのテクニックとロジックに思わず唸る。

◇「アメとムチは「やる気」の敵。…「やる気」の源である「好奇心」はどの子どもの中にももともとあるものです。でも、アメで好奇心は溶けてしまい、ムチで砕けてしまうのです。」

◇「子どもにむける最悪の言葉、それは「勉強しなさい!」です。」

◇「覚えて、忘れる。これを繰り返すことで、覚えている(正確にはすぐ思いたせることのできる)期間が長くなっていくのです。「忘れる」ことで初めて「覚え直す」ことができるので、やはり忘れるということは必要な工程です。」

  著者の西村創さんは「子どものやる気を引き出すためにはどうすればいいのか」をひたすら探求している塾講師で、2000人以上の生徒に接して得られたプロ技を伝授するのがこの本。構成はひたすら子どもの「やる気」を引き出す本で「自分の感情優先」から「子どもの感情を優先」が新鮮。誰もが実行できる20のアプローチが収められている。(編集担当:前野晴男)

【主な目次】
第1章 子どもの感情を優先する新法則(「好奇心」を「成功感」につなげる;「五本指」の心がけを忘れない ほか)
第2章 勉強意欲を伸ばす力・見守る力(子どものタイプ別に上手に叱ろう;答えを出すプロセスを大事にする ほか)
第3章 子どもを変える塾講師のプロ技(はじめの一言を工夫してみよう;「教える」から「導く」に変える ほか)
第4章 「勉強する子」の親の習慣(「親の覚悟」をしっかりと固める;やる気に先立つ目標を見つけさせる ほか)

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