2010年09月06日

わたしたちは暴力と子どもに関してのスペシャリスト

私たちCAPスペシャリストは、暴力防止のスペシャリストです。

子どもが暴力を受けた場合に、どのような心理に陥りやすく、どんな生き難さを抱えざるを得ないかを、多くの人と共有し、たくさんの人と協力して、子どもが暴力に遭いにくい地域づくり、社会づくりを目指しています。

だから、暴力の構造や、暴力が起こるメカニズムや、それらの歴史についてのスペシャリストでもあります。

暴力のスペシャリストは、力の不均衡に敏感でなければならないです。
なぜなら、暴力は力の不均衡が背景にあり、それが固定化されているがゆえに、被害者が打ち明けても信じてもらえず、軽く見られ、あるいは被害者の落ち度であるかのように言われてしまうからです。つまり、加害者の論理がまかり通り、いとも簡単に隠蔽されてしまうからです。

その人間関係にある力の不均衡に常に、敏感になり、
被害者である子どもが、語りたくても語れない状況があるのではないか?
語る言葉がないのではないか?
あまりにも日常的で、馴化してしまっているがために、暴力に対する怒りさえ、持てなくなっているのではないか?
・・・と感じ、察知するアンテナを持つ必要があります。

「力」を持っていることが悪いのではありません。
「力」を乱用し、濫用することが問題です。
そして、それに鈍感になってしまったり、寛容になっている「社会」が課題なのです。

すなわち、社会を構成している一人である「わたし」の行動こそが課題なのです。

まずは「わたし」がどう考えるか? どう語り、どう動くか?なんですよね。

焦らず、急がず、でも確実に一歩一歩、争わずに・・・・

スペシャリストの心得? いやいや、おとなの心得かな。




Posted by にじ at 19:57│Comments(0)
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