2011年03月11日

活性化される組織

昆虫の中で最もシンプルな生き方を選んだアリたち
琥珀に閉じ込められた2千万年前のアリ。幼虫をくわえて運んでいる途中だったのでしょうか?まるで時間が止まったように化石になっています。この5センチ四方の琥珀の中には、2千匹のアリの集団が閉じ込められていました。アリは昆虫の中で、最もシンプルな道を選びました。ハチに似ていますが、羽も無く目も退化しています。しかし、このアリはハチ以上に高度な社会を作り上げているのです。ベルギー・ブリュッセルにある自由大学のドネブール博士は、研究室にアリを持ち込みその行動の原理を追い続けています。アリは散らばった物を決まった所に集める習性があります。ドネブール博士は、数ヶ月にわたってアリの行動を見つめ続けました。その結果、博士が見つけ出したルールは極めて単純なものでした。博士はアリ・ロボットを作ってみました。それは、たった2つのルールだけで動く単純なロボットです。アリ・ロボットは、目の前に荷物があるとそれを掴みます。運びながら他の荷物にぶつかると、持っていた荷物をそこに置きます。それ以外の命令やプログラムは一切ありません。5台のアリ・ロボットを動かして様子を見ます。すると驚いた事にバラバラに動いていたはずのロボットが、いつのまにか荷物を数箇所に綺麗に集めていきました。私達人間は、複雑な情報を1箇所に集めて管理する、いわば集中制御型のシステムで物事を動かそうとしているのです。しかし昆虫達は、これと全く違うシステムを採用しています。アリを始め集団で動く昆虫達を見ると、一見とても複雑そうに思えます。しかし、実は非常にシンプルな原理やルールで見事な秩序を作りあげているのではないでしょうか?http://www.wink.ac/~ogaoga/seimei7.html

いかがですか? シンプルな原理やルールで見事は秩序をつくりあげるアリの世界。

私たちNPO法人にじいろCAPもシンプルな原理やルールで気持ち良く働くようにしています。
NPO法人にじいろCAPで起用しているのは「イワシの群れの法則」です。
法則はたった3つ!!

1.近くに仲間がいたら近づく
2.同じ方向に泳ぐ
3.近づきすぎたら離れる


目的が明快で、シンプルに言語化されていることが大前提です。この群れの「仲間」とは何ぞや?が理解されていなかったら、始まらない。

NPO法人にじいろCAPの仲間とは「すべての子どもが生まれてきてよかったと実感できる社会をめざすこと」です。もちろん、1世代で実現できるなんて考えていません。焦った実現不可能なことを目的にしてしまっては嘘が生まれます。覚悟はしています。自分たちの世代で「ああ、よかった!」なんて容易に言おうと思っているのではないからこそ、シンプルさが必須です。そして、互いの安全性も必須です。自由な発想で思い思いに動くけれども、目的に少しずつでも近づくには、高い社会性が必要ということなんだと日頃から自分たちを振り返っているのです。



Posted by にじ at 12:57│Comments(0)
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