2010年07月16日
気の毒な子どもたち
7月15日(木曜日)日本テレビのNEWS zeroで、児童ポルノについて報道がなされていました。
日本の中では、子どもの性搾取を行った場合は法に触れるけれども、一旦出てしまえば「児童ポルノの所持」「児童ポルノの閲覧」には何ら法規制がないのです(先進諸国の中では日本とロシアのみ)。 所持閲覧に関しては法規制がないために、罪の意識もないままになるし、一旦ネットに出てしまった画像は半永久的に消去することが不可能になってしまうということが報道されていました。
ところが星野仙一元野球監督がコメンテーターとして出演をしていて、この事件をもとに日本の法規制の甘さやユニセフから法改正を求められていることを報道していたのにも関わらず、「「いろいろとご意見もあるでしょうが、持論としていいます。子どもたちがあまりにも我慢が足りない。本来なら学校や家庭でとことん、ある程度の年齢になるまで我慢することを覚えさせなければならないと思うけど、家庭や学校ではやれないから徹底した自制心を培うプログラムを受けさせなきゃいかんと思う。」と話されました。
星野さんの発言こそが、サンドラ・バトラー著「沈黙の共謀」に書かれている構造そのものです。つまり、暴力は加害者が、被害者に沈黙を強制し、被害者が沈黙を守らなければならないと信じ込まされ、その沈黙を社会が培養するというものです。
この問題は暴力・犯罪の問題です。子どもの問題ではありません。もしこれが、交通事故であれば、例え子どもが飛び出したからと言って、子どもの自制心の問題として取り上げないはずです。
そもそも自制心のかけらもなく、18歳未満の子どもを自分の欲のために乱用(Abuse)する性搾取という虐待(maltreatment)であり、これらの犯罪を許容することになる法整備しかない国の問題であるはずです。自制心がないとか、我慢がないのは、子どもではないはずです。たとえ、自らの写真を買い手に渡したとしても、それを子どもの問題に摩り替えてしまえば、「子ども」という概念そのものを無視することではないでしょうか? 何の権利も与えられないままの子どもたちに責任だけを負えと突き放す国家体制で、次世代を担えると考えているのでしょうか?
星野さん、自制心もなく思いつきでメディアに登場するあなたこそが、あなたの提案するプログラムに参加なさるべきではないかしら? 村尾キャスター、あえて子どもや家庭教育の問題に摩り替えてしまったあなたの意図は何なのでしょうか?
ISSAC(国際児童虐待常任委員会)での虐待の定義をぜひ、検索してご覧になってみてください。それが世界の基準です。
日本の中では、子どもの性搾取を行った場合は法に触れるけれども、一旦出てしまえば「児童ポルノの所持」「児童ポルノの閲覧」には何ら法規制がないのです(先進諸国の中では日本とロシアのみ)。 所持閲覧に関しては法規制がないために、罪の意識もないままになるし、一旦ネットに出てしまった画像は半永久的に消去することが不可能になってしまうということが報道されていました。
ところが星野仙一元野球監督がコメンテーターとして出演をしていて、この事件をもとに日本の法規制の甘さやユニセフから法改正を求められていることを報道していたのにも関わらず、「「いろいろとご意見もあるでしょうが、持論としていいます。子どもたちがあまりにも我慢が足りない。本来なら学校や家庭でとことん、ある程度の年齢になるまで我慢することを覚えさせなければならないと思うけど、家庭や学校ではやれないから徹底した自制心を培うプログラムを受けさせなきゃいかんと思う。」と話されました。
星野さんの発言こそが、サンドラ・バトラー著「沈黙の共謀」に書かれている構造そのものです。つまり、暴力は加害者が、被害者に沈黙を強制し、被害者が沈黙を守らなければならないと信じ込まされ、その沈黙を社会が培養するというものです。
この問題は暴力・犯罪の問題です。子どもの問題ではありません。もしこれが、交通事故であれば、例え子どもが飛び出したからと言って、子どもの自制心の問題として取り上げないはずです。
そもそも自制心のかけらもなく、18歳未満の子どもを自分の欲のために乱用(Abuse)する性搾取という虐待(maltreatment)であり、これらの犯罪を許容することになる法整備しかない国の問題であるはずです。自制心がないとか、我慢がないのは、子どもではないはずです。たとえ、自らの写真を買い手に渡したとしても、それを子どもの問題に摩り替えてしまえば、「子ども」という概念そのものを無視することではないでしょうか? 何の権利も与えられないままの子どもたちに責任だけを負えと突き放す国家体制で、次世代を担えると考えているのでしょうか?
星野さん、自制心もなく思いつきでメディアに登場するあなたこそが、あなたの提案するプログラムに参加なさるべきではないかしら? 村尾キャスター、あえて子どもや家庭教育の問題に摩り替えてしまったあなたの意図は何なのでしょうか?
ISSAC(国際児童虐待常任委員会)での虐待の定義をぜひ、検索してご覧になってみてください。それが世界の基準です。
Posted by にじ at 02:05│Comments(0)
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