2010年08月06日

つなぐことが未来とつながる

パソコンの調子が悪くて、ブログが停滞していました。
お待たせしました。


今日は広島への原爆投下から65年です。
子どもたちの育ちを研究をしていると、この65年という年月は鍵になる数字のように思います。

よく子どもに関する講演会や、子どもに関する話をしていると、
「最近の子どもは切れやすい」「最近の子どもは、コミュニケーションができない。だから・・・」
「最近の子どもは人の気持ちを想像することができない。やっぱりゲームやテレビのせいよね」
と言われることが多いです。果たして、それは本当なのでしょうか?


18歳未満の子どもが犯罪を犯す中でも「凶悪犯罪(殺人・強盗・強かん・放火)」は
いつかピークだと思われますか?

昭和35年に、18歳未満の子どもが犯した殺人事件は年間に438件
昭和36年には446件

平成に入ってからは多い年で100件程度、少ないときには80件を下回る程度です。
つまり、5分の1程度に減少しています。
強かんにいたっては14~18分の1に減少しています。

成人の凶悪犯罪は終戦直後でした(終戦後から統計が採られている)。
子どもの凶悪犯罪は、終戦から15年後ということです。
つまり、戦争によって壊された絆が子どもたちから「守られ感」を奪った結果が、教えてくれていることを読み解かなければなりません。

くり返します。最近の子どもは切れやすくなっていません!!!
「最近の子ども」が変わってしまったとか・・ということ事態が
私たちおとなが、バーチャルなメディア情報に翻弄されていることを証明することなのではないでしょうか。

テレビやゲームや、メディア問題をあたかも子どもだけの問題と捉えることは、おかしいものです。
同じ社会に、共に生きている同士だという感覚を、私たちが喪失しているのではないでしょうか?

私はCAPプログラムを中心にさまざまな活動をしていますが、
いつも念頭に入れていることは
人と人を・・・
グループとグループを・・・
子どもと先生を・・・
子どもと家族を・・・
子どもと地域をつなぐことを仕事にしているのだという意思です。意識です。

どこも、だれも、みんな一生懸命に働いています。
これをやり続けることが大事だと信じて働いています。
ただ、あまりにも一生懸命働きすぎて
周囲が見えなくなって不安を募らせています。
だからこそ、実体のある「当事者の声」を届けて
コーディネート(つなぐ)役割が大事なんだと思っています。


さあ、今日も一日、自分のした仕事が
どこかに、だれかの安心に
ちゃんとつながっているのか確認しながら
仕事しようっと!!




Posted by にじ at 09:43│Comments(0)
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