2011年02月18日

西澤さんの講演会報告

先日、2月11日に行いました「子どもの理解を深めるための連続講座」第2弾西澤先生をお招きしました。東京方面が大雪だったので、西澤先生が無事に到着できるか、本当に心配をしましたが、無事に到着なさいました。参加者が400名の参加者だったことは、このテーマを西澤先生に語っていただけることへの期待だったのだろうと思います。

「ネットワークからこぼれる瞬間(とき)」と題して講演を行っていただきました。
本当に西澤先生にこのテーマをお話ししてもらって本当によかった!とつくづく思いました。

西澤先生が1990年に虐待防止センターでのケース検討会での一場面での判断ミスについて語り始めてくださいました。専門家は決して感で判断するものではなく、根拠となるものを示せるか、あるいは「判断できない」と判断するべきだったとの

非常に中身の濃い講演で、いくつもの気づきとキーワードになる言葉をもらいました。

最後のヘンリー・ケンプの言葉を締めくくりに語られたフレーズが重く、参加者の心に響いたように思います。

「私が『疑わしくは保護を』と訴えるのは、間違って保護した子どもには謝罪することはできるが、間違って保護せずにすでに冷たくなった子どもに謝罪することはできないからである。」虐待死調査は子どもへの謝罪の最初の言葉、と締めくくられました。

まさに私たちが思いたいように思うのではなく、当事者であった子どもの死を検証することで子どもの見てきたものや、感じてきたものをできるだけ見つめることであり、そのようにしかできなかった保護者の心理を五感で受け止めることなのかもしれないと振り返ったのでした。

今回のテーマは、再度、ゆっくりとかみしめて聞きたい内容でした。



Posted by にじ at 00:51│Comments(0)
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