2011年03月14日

今、わたしにできること

被災地のみなさまには謹んでお見舞い申し上げます<(_ _)>

今日も朝がきました。毎日、顔を合わせる家族や仲間、そして人生のパートナーである犬や猫たちと過ごす「当たり前の時間」に感謝します。わたしは感謝は言葉や形にしていきたいと思いました。今回の災害で教わった気がします。

『人が生きていく、とは何ぞや?』と改めて考える機会を私たちは得ました。人が生きていくとは、淡々と日々、すごすことなのかもしれないと考えました。より良く生きていくこと「wellbeing」を選ぶことだなと考えました。わかっていたのかもしれませんが、立ち止まって考えるチャンスを得ました。生きている人間が、よりよく生きるには体があって、気持ちを尊重されて、人や社会とのつながりを持っていて初めて得られるとWHOでも健康だと言っています。まさにwellbeingです。

CAP的に言えば、①正しい知識を年齢や発達に合わせて(当事者が呑み込める形で)渡すこと。②無力感にさいなまれないように人権意識を持てるようにかかわること。③孤立感を減少すること。たとえ解決できなくても気持ちを語るチャンスを持つこと。

節電にしても、物資提供にしても、ボランティアにしても被災地で過ごす当事者にとって一番よいと思われる方法を得ること。節電をするにしても、自分が節電を心がける目的とは何か?と意識を持つことでしょう。西日本と東日本とは違うけれども何かやっていないではいられないから節電するのか? あるいは、世界中の地球資源のことを考えてするのか? など。一番、大事なことは自分の不安感をそのままぶつけないことではないかしら? 焦りすぎたり、~~すべき!と思っているときは誰かを傷つけてしまうことに鈍感になりやすいです。自分を意識したいものです。

「何ができるか」と焦るよりも、自分がまずは健康にすごすことも十分に大事なことだと思います。NPOを長くしていると、いつも感じることですが、自分が立っていることそのものが、誰かへの援助になっていることも多いと知っていますから。今日一日を大事に健康に生きて、自分の仕事を周囲の人を尊重して気持ちやりましょう!「わたしがわたしでいること」が誰かの命に貢献していることなのですから。もちろん、義援金というか寄付も騙されないように行政を通じたものをするのもいいですね。

孤立を減らすことは、「ああでもない」「こうでもない」と仲間と通じていることを確かめ合えることです。ツールでの出会いも大事ですが会って顔を見て、会話を楽しむことも大事ですね。実感こそが大事な時期でしょう。

そのうえで、CAP的に言えば、人の不安が高まれば高まるほど、避難が長引くほど、これから先、暴力も起こりやすくなります。暴力を防ぐ目的での心理的ケアは今後、避難所へのボランティアとして必要となるでしょう。社会的弱者の立場である子どもや女性や障がい者や高齢者へのセルフディフェンスを伝えることや相談を受ける仕組みも必要だといえましょう。



Posted by にじ at 09:45│Comments(0)
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